世界最大、パリのチョコレートの祭典で
坂本裕美がディスプレイ
フランスの首都パリで、10月30日~11月3日まで開催された伝統あるチョコレートの見本市〝サロン・ド・ショコラ・パリ〟に日本から出展したカフェ・オウザンさんのブースディスプレイをカラコレス代表の坂本裕美が担当。
「会場で一番美しいブース!」と大評判を呼び、カフェ・オウザンさんの、チョコレートでデコレーションしたクロワッサンラスクも完売の大成功をおさめました。
パリからイギリス、アイルランド、そしていつものデンマークを周って帰国した直後の坂本代表にうかがいました。
―お疲れさまでした。
大好評だったとうかがいましたが、どんな様子でしたか?
「イギリスへの移動を控えていたものですから、私は設営とその後の招待客のエキジビションそしてオープン初日、二日間しかいられなかったのですが、あまりの人気にびっくりしました。カメラやスマホで撮影する人が朝から晩までひっきりなし。
宝石のようにかわいいオウザンさんのクロワッサンラスクを撮る人、キュートなメイド服姿の売り子さんたちを撮る人、それからブースそのものを撮る人も大勢でした。
『まるで映画の世界のよう』と大感激するムッシュもいましたし、『あなた達のブース、このサロンの中で一番美しいわ』と何度も言われました。」
―ディスプレイのコンセプトは何ですか?
「オウザンさんのテーマが『マリーアントワネットのお茶時間』なので、そのイメージでデザインしました。
帰国したら現地のコーディネイターさんからお客さまからの反応を伝えるメールが入ったのですが『1920年代のフランスを思い出す』とか『フランスのベルエポックを思い出す』つまり、19世紀後半から20世紀初頭にかけてのイメージだとおっしゃる方が多かったそうです。
それに『母がとても気に入ると思うわ。おばあちゃんを連れて来て』と子どもに頼む40代くらいのマダムがいて、呼ばれてきた80歳くらいのマダムが『すばらしい』と褒めてくださったそうです。」
―事前に何度もシミュレーションをしたので、
現地ではスムーズでしたか?
「28日にパリ着、29日に現場に入ったわけですが、何千というバラをガーランドにして事前情報のサイズ分送っておいたのに、会場を見たら当初ないと言われていた屋根があり、予想外の柱もあり、編んだバラの数が足りなくなってしまいました。
大急ぎで一緒に準備に入った方たちにガーランドの作り方を教えて作ってもらいなんとか...。
広さが3m×3mしかないので床置きのテーブルは商品だけでいっぱいですから壁に白のフレームを設置して茶器を飾って雰囲気を高めました。
このフレームの高さも売り子さんの身長を見てからでないとバランスが取れません。
ひとりは176㎝と長身だったため高めに取り付けました。
看板の設置場所も現場で調整。ちょっとしたことで美しさに差が出てしまいます。」
―現地のスタッフはどんな方が?
「本庄谷さんというパリ在住の日本人アーチストが内装を担当し、設営もしてくださいました。
今回の大仕事が成功した要因のひとつは、彼とのコラボレーションにあったと思います。
事前のやり取りはメールと電話だけでしたが、現場で話すと表現したいことがすぐに伝わり、すっかり意気投合しました。
もうひとり森本さんにもお世話になりました。
オウザンさんの売り子さんは、日本からの2人に、現地採用の日本人とフランス人のハーフの方がひとりです。
彼女はフランス語、日本語、英語その他多言語に堪能で通訳を兼ねてくれました。
そして最初から最後まで通訳などでフランス在住の江草さんという日本人女性にお世話になりました。」
―会場の雰囲気はどんなでしたか?
「パリですから、皆さん洗練されたお洒落な方たちですね。サロン・ド・ショコラのことはバスにも地下鉄にも宣伝がたくさんあり、さすが世界的なイベントだなと感じました。
出展者も世界中から集まります。お隣は福島のキャラメル屋さん。
日本からの見学ツアーもあるようです。そういえば29日にディスプレイを終えて帰ろうとしたら、エキシビションとレセプションがあるからと言われ、ブースをオープンしました。
この時はVIPの方々ばかりで大変華やかでしたね。日本に旅行した方、暮らした経験のある方も結構いらして、片言の日本語で話しかけられました。」
―ところでこのようなイベントでディスプレイを担当するようになった経緯は?
「実のところ、私はディスプレイの実績はかなりあるんですよ。デンマーク大使が長野にいらした時のレセプション、北欧諸国の環境会議でもメインディスプレイを担当しましたし、イタリアントマトさんの店内ディスプレイは長い間担当させていただきました。
県外ですと、京都亀岡にできた『ドゥリムトン』というイギリスの村を再現した一大プロジェクトの中のB&Bの室内装飾を担当しています。今回のパリのお話は、このB&Bのオーナーの方のご紹介でした。
ディスプレイは空間の規模が、通常のアレンジメントとはけた違いの大きさですから、経験を積まないと難しいと思います。」
―つまり今回は、アーチスト坂本裕美としての活動ということですね。
「そうですね。私の場合『空間の花作家』と考えています。今までの活動を立ち止まって振り返ると、お花で空間を創造する活動をしてきたわけですから。
これからも力を入れたいと思っています。」
―ご活躍を期待しています。
なお、期間中開催された〝2013チョコレート賞〟で、日本人シェフによる「ル ショコラ ドゥ アッシュ」が最高位賞を受賞しました。
来年1月、伊勢丹新宿店で開催されるサロン・ド・ショコラにも出展予定とのことですので、チョコレート好きな方はお出かけください。
坂本裕美のパリ散歩
サロン・ド・ショコラでのディスプレイのために
パリ入りしたのが10月28日でした。
30日まで滞在したのは、
サンジェルマン・デ・プレ地区の歴史あるホテル。
3人乗ったらいっぱいになりそうなエレベーターのある、小さくて小粋な古いホテルで、いかにもパリの風情がいっぱいでした。
部屋のカーテンと椅子の生地がセットだったり、壁紙とベッドカバーがセットだったりと、お洒落です。
窓を開けるとプランターにはゼラニウムのお花。
映画のワンシーンのようでした。
このホテルのシェフが本を何冊も出版しているという有名人で、レストランは予約を取るのも難しいそうです。
何気ない朝食のクロワッサン、ゆで卵、ハム、搾りたてのオレンジジュースの美味しさはさすがでした。
久々のパリでは、パリ最古の屋内市場をのぞいてみました。
規模は小さいのですが、日本同様たくさんのキノコがあったのは季節のせいでしょうか。
氷の中にきれいに入れた魚のディスプレイが印象的でした。パリでの1日はイギリス在住の友人夫妻がアレンジしてくれ、美術館巡りをしました。
ちょっと残念だったのは、
時間がなくてお花屋さん巡りができなかったこと。
セーヌ河のほとりの一軒に立ち寄ったくらいでした。
パリは何もかもがお洒落で、次に行ったイギリスの質実剛健さとは対照的でした。
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SBCテレビ「3時は!ららら♪」のテーブルディスプレイが
カラコレスの制作のアレンジになって放送中です。
宮入アナと生田アナの前のテーブルをPOPに飾る、オレンジと黄色のアーティフィシャルフラワーアレンジです。ぜひ番組内でごらんくださいね。
エンドロールにも美術協力でカラコレスの名前が出ていますよ!
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