長野市民新聞3月20日号の中面見開きに、
大きなウエディングブーケ特集の記事が掲載されました。
カラコレスの企画です。
他に先駆けてプリザーブドフラワーを導入し、
全国的にもいち早くウエディングブーケへの応用を発想し、
メーカーさんから初期展示会への見本品出展も依頼されたカラコレス。
昨今のプリザーブド人気に追従しているのではなく、
追いついてきたのは時代の方。
長く試行錯誤してきた成果を本格的に発揮する局面がやってきました。
市民新聞の記事では、ウエディングブーケの一般的な情報、
プリザーブドフラワーとカラコレスの関係などを織り交ぜながら、
このところ特に目立つようになっている、母から子へのプリザーブドの手作りブーケプレゼントという傾向を中心にお伝えしています。
もうひとつ取り上げたのは、カラコレスが今ひじょうに注目している
アーティフィシャルフラワーのウエディングブーケです。
アート素材はプリザーブドと一緒にすでに使っていますが、
アートのみのウエディングブーケも注目が高まっています。
品質が向上しているアート素材を皆さんに広く知っていただきたくて
紙面で提案しています。
写真も充実し、楽しい特集記事になっています。
次の5月8日母の日特集もカラコレスの企画。
(これを機会に長野市民新聞購読をご希望の方は、カラコレスでも申し込みを受け付けていますのでご一報下さい。週3回発行で月額700円です。)
それではまだお読みになっていない方の為に、
長野市民新聞さんの許可を得てこちらに掲載いたしますのでご覧ください。
挙式の思い出に
ケースに入れてそのまま保存
さまざまな素材の花があるがウェディングブーケで一番人気はやっぱりバラ。生産国もコロンビア、ケニア、エクアドル・・・と多彩。
挙式の思い出としてウエディングブーケを保存しておきたい。
そんな要望に応えられるのがプリザーブドや造花の利点です。
そのままケースに入れて保存できますし、
リメイクして再活用する方法もあります。
プリザーブドは生花を加工したもので瑞々しさまでが生花そっくり。
清楚でナチュラルなのに水が不要で保存がきくので大人気となっています。
私は、プリザーブドフラワーを知った時、ウエディングブーケにぴったりだと思い、日本で出回り始めた直後から試作を始めました。
するとメーカーから「展示会の見本で飾りたい」と依頼されて東京での展示会に出展したくらいですから、全国的にも先駆けだったわけです。
もう10年以上も前のことですが、その後、プリザーブド人気が爆発し種類が増えて品質が向上しました。
大きなバラ
プリザーブドの面白さは、一見生花のようなのに、染色によってさまざまな色が出せることです。
まるでビロードのような質感、グラデーションをつけた色合など、最近の技術の進歩は目を見張るばかりです。
でも工業製品ではないため、ひとつひとつは自然の造形美で微妙に違うのが大きな魅力です。
花の種類も多彩になり、私も新商品を使っては試行錯誤してきましたが、ウエディングブーケにはバラが一番と感じています。
誰にも好まれてアレンジしやすく、結婚式にふさわしい喜びと華やかさに満ちているからです。
贈り物に手作り
母から娘への一生の記念に
髪飾りと帯の飾りをプリザーブドローズでそろえてみました。
遠目が効いて華やか。
娘さんの結婚式にプリザーブドのブーケを贈ろうと手作りするお母さんが増えています。枯れない花をウエディングに使う利点は、アレンジの自由さに加え、作り置きができることで、時間の余裕がある時に心をこめて作ったり、式場が遠方でも送ることが可能です。
カラコレスで、自分の挙式用に手作りのニーズがあるだろうとプリザーブドのウエディングブーケ作りの講座を始めたところ、当事者よりもお母さんからの申し込みの方が多いのは予想外でした。
その中には息子さんのお嫁さん用にという方も含まれています。
作る、贈る、そして参列者から褒められるという何重もの喜びを味わうことができ、一生の記念品にもなります。
ドレスに合わせてブーケも変えるのが今風ですから、メインを生花にしてお色直しはプリザーブドというスタイルも人気です。
品質の高い造花
実在しない花でシュールな演出
紫系のアーティフィシャルフラワーでまとめたブーケは大人っぽく。
造花というと、単調な色彩の安っぽいイメージを持つ方がまだ多いかもしれません。
ところが、最近の造花は、長年にわたって国内外で各種の花を見てきた私も感動するほどの質の高さです。
ウエディングブーケに活用したら素晴らしいものになるに違いありません。。
アーティフィシャルフラワーのカサブランカとプリザーブドを合わせてより豪華なブーケに
季節に関係なく好みの花が使える。
実在しない花もあるのですから、思い切りシュールな演出も可能
その他、造花の利点はたくさんありますが「限りなく本物に近い」ものと
「限りなく創造的なもの」に大別できそうです。
素材も多種多様。ぜひ注目していただきたいと思います。
小ぶりのプリザーブドローズとアートのリーフを合わせてかわいらしく。
造花とプリザーブドをミックスするのもお勧めです。
私の教室では独創性を尊重し、組み合わせの妙が出るようにしていますが、ウエディングブーケにもそんな楽しみがあっていいと思います。
髪飾りにも人気
木の実や果物あしらい大活躍
アーティフィシャルフラワーをつかえば大ぶりなヘッドドレスもこんなに豪華に。
振袖姿に大きな花の髪飾り(ヘッドドレス)をつけるのが流行し、成人式でも目立ちました。当然、結婚式でも人気です。
ここでもプリザーブドや造花は大活躍。葉物だけでなく、木の実やフルーツをあしらって個性を出したり、プリザーブドのバラを分解して大輪にする手法なども駆使すると、バリエーションは無限です。
また、帯の飾りに小さなブーケを付けるなど、和装にブーケを取り入れる可能性は今後ますます広がっていくでしょう。
結婚式には「サムシングフォー」という欧米の習慣があります。
何か古いもの、何か新しいもの、何か借りたもの、何か青いものを花嫁が付けると幸福になれるという言い伝えですが、何か青いものとしてブーケや小物を活かす方は多くなっています。
目立たない所に付けるのがいいそうですから、そっと青い花や青いリボンを入れてみてはいかがでしょうか。
ウエディングブーケには列席者に投げる小型のトスブーケや新郎の胸に飾る小さなブートニアなども付き物ですし、両親への花束贈呈もプリザーブドや造花にすると、式後はインテリアとして活用していただくことができます。
固定観念にとらわれず、ウエディングブーケの新しい流れを楽しんでみて下さい。
デザインと選び方
ドレスとの相性考慮し個性的に
たくさんあるウエディングブーケの種類の中から代表的なものを紹介します。
ラウンド...丸形でかわいい印象。
キャスケード...滝のような華やかで長い形。
ボール...まん丸いボールの形。
バッグ...持ち手を付けたバッグ型。
メリア(ミリオン)...花びらを何輪分も重ねて大輪にした形。
オーソドックスでフォーマルで華やかという点で好まれるのはキャスケードでしょう。縦長ですから、身長の高い花嫁さんに特にお似合いです。背が低めの方には、少し短めの「ティアドロップ」や楕円形の「オーバル」がお勧めです。ドレスのデザインとの相性も考慮して選びます。
形の次は色ですが、ドレスの色とのバランスを取ってお互いが引き立つようにすることが大切です。ちょっと変わった遊び心いっぱいのバッグ型や、個性的で軽快なメリアはお色直しのドレスにぴったり。和装にはボールブーケやラウンドが似合います。
ウエディングブーケは、洋装のウエディングドレスだけのものではなくなっています。今や和装にもブーケは当たり前。帯に花をあしらったり、和装に大きなヘッドドレスを付けるのも流行しています。これらも広くブーケの派生と考えて楽しんでみてはいかがでしょうか。
ウェディングブーケと言えばこちら。 もっとも華やかなキャスケードブーケ。
キャスケードブーケより短めのティアドロップは小柄な花嫁さんにも似合います。
最近人気急上昇、披露パーティーや二次会に使っても素敵。
あるお母さまがお嬢様の為に制作したメリアブーケ。
想いがこもっています。
キャスケードブーケに次いで人気。 丸い形は和装にもあいます。
結婚式シーズン到来でプリザーブドや造花のウェディングブーケの人気が上昇中。
母から娘への手作りのプレゼントとしても好評です。
挙式スタイルも多様化はウェディングドレスにとどまらずブーケにも及んでいます。
雑貨店やレストラン、花屋の店先にも普通に並ぶようになったプリザーブドフラワーとアーティフィシャルフラワーのウエディングブーケの新しい潮流をお伝えしました。
カラコレス・プリザーブド&ドライアートスクール代表
坂本裕美